家系図からわかる結婚で繰り返される5つのパターン

「うちの家系は、結婚すると女性が苦労するのよ」

親戚の集まりで、そんな言葉を聞いたことはありませんか。

そのときは、昔からある家族の言い伝えのように感じていたかもしれません。

しかし、大人になって自分自身が結婚生活を送るようになると、その言葉が気になることがあります。

祖母は、結婚を機に仕事を辞めていた。

母親も、結婚後は家事と育児を一人で引き受けていた。

そして自分も、結婚してから仕事と家庭の両立に悩んでいる。

「どうして、うちの家族では似たようなことが起きるのだろう」

そんな疑問を持ったとき、一つの手がかりになるのが家系図です。

家系図といえば、祖先の名前や生年月日を調べるものだと思われがちです。しかし、結婚した年齢、離婚や再婚、転居、職業の変化などを整理すると、家族の歴史に見られる共通点や違いを発見できる場合があります。

さらに家族の話を聞き、結婚後の暮らしや役割を書き加えていくと、戸籍だけではわからなかった関係性も見えてきます。

家系図から結婚について読み取れる代表的なパターンには、結婚する時期、結婚と離婚の繰り返し、実家との距離、仕事と家庭の役割、夫婦の意思決定という5つがあります。

ただし、似た出来事があるからといって、同じ原因があるとは限りません。

まして、家系図によって結婚運や離婚する運命が決まるわけでもありません。

大切なのは、家族の歴史を調べることで、今まで自分が当たり前だと思っていた結婚観や夫婦関係を、少し違う角度から見つめ直すことです。

家系図から結婚の何がわかるのか?

一般的な家系図は、親子関係や婚姻関係など、家族のつながりを整理したものです。

戸籍などの記録が残っていれば、婚姻や離婚、再婚といった事実を確認できる場合があります。

一方、夫婦仲がよかったのか、家庭内で誰が重要なことを決めていたのか、結婚生活で何に苦労していたのかまでは、戸籍からはわかりません。

そこで役立つのが、家族の構成に加えて、重要な出来事や人間関係を記録する「ジェノグラム」という方法です。

ジェノグラムは、家族療法などの分野で用いられている家族関係の図で、複数の世代について、家族構成だけでなく健康状態や関係性、生活上の出来事などを整理します。

例えば、祖父母、両親、自分という三世代の結婚生活を比較するとします。

祖母は何歳で結婚したのか。母親は結婚後も仕事を続けていたのか。自分は結婚を機に住む場所を変えたのか。

こうした情報を並べると、それまで意識していなかった家族の特徴に気づくことがあります。

もちろん、すべての家族に共通する法則が見つかるわけではありません。

似ている部分があれば、違っている部分もあるでしょう。

その両方を確認することが、家系図を読み解くうえで重要になります。

1.結婚する年齢や人生の転機が似ている

家系図を調べると、最初に気づきやすいのが結婚した年齢です。

祖母は23歳で結婚していた。母親は24歳で結婚していた。そして自分も、25歳で結婚した。

仮に三世代でこのような共通点が見つかったとしたら、何か特別な理由があるように感じるかもしれません。

しかし、同じような年齢で結婚したからといって、それだけで家系の影響があるとは言えません。

祖母が結婚した時代と、母親が結婚した時代では、女性の働き方も、結婚に対する社会の考え方も異なります。

また、同じ年代で結婚した人が多くても、偶然の一致である可能性があります。

そこで、年齢だけではなく、結婚に至るまでの状況も確認します。

祖母は親の紹介で結婚したのか。

母親は恋愛結婚だったのか。

結婚相手を選ぶとき、本人の意思はどれくらい尊重されていたのか。

そして、結婚することに対して、家族からどのような期待を受けていたのか。

例えば、「女性は早く結婚した方がいい」という価値観が強い家庭で育つと、本人がその考えに影響を受けることもあるでしょう。

反対に、親が若くして結婚に苦労した姿を見て、子どもは結婚を急がないと決める場合もあります。

同じような年齢で結婚することもあれば、親と正反対の選択をすることもあるのです。

家系図を見る際には、結婚した年齢に加えて、当時の社会状況や家族の価値観も確認してみてください。

重要なのは、何歳で結婚したかという数字だけではなく、その結婚を本人がどのように選んだのかということです。

2.離婚や再婚が複数の世代で見られる

「うちの家系は離婚が多い」

家族の歴史を振り返ったとき、そのように感じる人もいるでしょう。

祖父母が離婚している。

両親も離婚している。

叔父や叔母にも離婚した人がいる。

そして、自分自身も結婚生活について悩んでいる。

家系図に婚姻と離婚の記録を加えると、こうした家族構成の特徴を整理できます。

ただし、ここで注意したいことがあります。

離婚した人が複数いるからといって、その家系の人が離婚する運命を持っているわけではありません。

そもそも、離婚という選択ができる社会的・経済的な条件は、時代によって異なります。

また、離婚に至った理由も人によって違います。

経済的な問題だったのか。価値観の違いだったのか。家庭内の暴力や支配があったのか。

家系図だけでは、そうした事情はわかりません。

心理学や家族社会学では、離婚の世代間の関連について研究されています。

2005年に発表された、三世代を対象とした研究では、祖父母世代の離婚と孫世代の夫婦関係などに統計的な関連が報告されました。

ただし、その関連には中間世代の教育や夫婦関係、親子関係など、さまざまな要因が関係していました。

つまり、祖父母が離婚したから孫も離婚するという単純な話ではないのです。

家系図に離婚や再婚の記録が複数見つかったときには、その出来事だけを見て「家系の因縁」と決めつける必要はありません。

むしろ、可能な範囲で、それぞれがどのような結婚生活を送り、どのような事情から別の道を選んだのかを知ることが大切です。

そして、もう一つ。

離婚しなかった夫婦が、必ずしも幸せな結婚生活を送っていたとは限りません。

反対に、離婚することが、自分や子どもの安全を守るために必要な選択だった場合もあります。

家系図で比較したいのは、結婚が続いたかどうかだけではなく、その関係の中で何が起きていたのかということです。

3.結婚後の住まいと、実家・義実家との距離

結婚を考えるとき、意外と見落とされやすいのが、住む場所です。

例えば、ある家族の歴史を調べたところ、祖母は結婚後、夫の実家で暮らしていました。

母親も結婚してから、義理の両親と同居していた。

そして娘は、同居こそしていないものの、夫の実家の近くに住み、親族の用事を頼まれることが多い。

こうした共通点が見つかることがあります。

三世代とも住まいの形は違います。

しかし、結婚後の生活に夫の親族との関係が大きく関わっていたという点では、似ているかもしれません。

もちろん、実家の近くに住むことや、親族と同居すること自体が問題なのではありません。

親族が近くにいることで、育児や介護を助け合えることもあるでしょう。

一方で、夫婦二人で決めたいことに親族の意見が強く入り、困る場合もあります。

ここで見るべきなのは、距離の近さそのものではありません。

その距離の中で、どのような関係が築かれていたのかということです。

例えば、夫婦が住む場所を決めるとき、本人たちの希望が尊重されていたのか。

親との同居を決めたとき、仕事や生活への影響について話し合えていたのか。

親族から協力を求められたとき、無理な場合には断ることができたのか。

そうしたことを知るには、家系図の情報に加えて、実際の暮らしについての聞き取りが必要になります。

また、親元から遠く離れて暮らしているからといって、家族の影響が小さいとも限りません。

離れていても、親の期待に強く影響される場合があります。

反対に、近くに住みながら、お互いの意思を尊重している家族もいるでしょう。

家系図に居住地や同居の状況を書き加えることは、結婚後の生活に親族がどのように関わってきたのかを考える手がかりになります。

4.結婚後の仕事と家計の役割が似ている

結婚することによって、仕事や生活の仕方が大きく変わる人がいます。

祖母は結婚を機に仕事を辞め、家業を手伝うようになった。

母親も結婚後、夫の転勤に合わせて仕事を変えた。

そして自分も、結婚してから仕事の時間を減らし、家庭のことを優先するようになった。

こうした事実が家族の歴史に並んでいたとします。

これだけを見ると、「この家系では女性が結婚すると仕事を諦める」という共通点があるように感じるかもしれません。

しかし、ここでも背景を丁寧に見る必要があります。

祖母が結婚した時代には、結婚後も同じ仕事を続けることが難しかったのかもしれません。

母親は、夫の転勤先で働く機会を見つけられなかった可能性もあります。

そして自分は、夫婦で話し合った結果、希望して働き方を変えたのかもしれません。

表面的には似ていても、それぞれの選択に至った事情は異なります。

一方で、家族に共通する価値観が見つかる場合もあります。

例えば、「結婚したら家庭を最優先にするべき」という考えが、何世代にもわたって大切にされていたとします。

その価値観が、仕事を続けるかどうかの判断に影響していた可能性はあるでしょう。

また、家計を誰が管理していたのかという点も注目したいところです。

夫が収入を管理していた家庭。

妻が生活費を管理していた家庭。

二人で家計について話し合っていた家庭。

そこには、それぞれの夫婦が築いてきた関係があります。

重要なのは、どの方法が正しいかを家系図だけで判断することではありません。

それぞれが納得して役割を選べていたのか。そして、状況が変わったときに役割を見直せていたのか。

その点まで考えることで、家計や仕事についての家族の価値観が見えてくる場合があります。

5.夫婦の間で「誰が決めるか」という関係が繰り返される

最後に紹介するのは、一般的な家系図だけでは見つけにくいパターンです。

それは、夫婦の間で重要なことを誰が決めていたのかということです。

例えば、祖父母の家庭では、祖父が物事を決めることが多かった。

祖母にも意見はあったけれど、最終的には祖父の考えが優先されていた。

次の世代では、父親が家庭の方針を決めることが多かった。

母親は子育てや家事を担いながらも、重要な場面では父親の意見に合わせていた。

そして娘が結婚すると、夫が重要なことを決め、自分はそれに従うという関係になっている。

三世代の家系図に、こうした情報を書き加えると、一つの共通点が見つかる場合があります。

「決める人」と「合わせる人」という夫婦の役割です。

ただし、夫婦が役割を分担すること自体が問題なのではありません。

一方が得意なことを担当し、もう一方が別の役割を担うことで、うまく協力できている夫婦もいるでしょう。

考えたいのは、どちらかが違う意見を持ったときに、それを伝えられる関係だったのかということです。

例えば、妻が夫とは違う考えを持ったとき、話し合うことができていたのか。

夫が仕事で困っているとき、妻に相談することができていたのか。

意見が食い違ったあと、お互いの気持ちを確認し、結論を見直すことができていたのか。

こうした関係性を知るには、家族の記憶や具体的な出来事を丁寧に振り返る必要があります。

2008年に発表された縦断研究では、思春期に家族の中で見られたコミュニケーションの特徴と、成人後の夫婦関係におけるコミュニケーションとの間に関連が確認されました。

ただし、研究対象は47人であり、親の夫婦関係がそのまま子どもに引き継がれると証明したものではありません。

それでも、育った家庭で見てきた関わり方が、成人後の親密な関係を考えるうえで、一つの手がかりになることを示しています。

家系心理学では、こうした世代を超えて見られる関係のパターンを「家系の脚本」という視点から捉えます。

ただし、その脚本は家族の運命を決めるものではありません。

自分がどのような関係に慣れ、どんな関わり方を当たり前だと思ってきたのかを理解するためのものです。

三世代の結婚生活を一枚の家系図で比較してみる

ここまでの内容を、実際にどのように家系図へ書き加えればよいのでしょうか。

例えば、次のような家族がいたとします。

これは説明のための架空の事例です。

調べる項目祖父母両親自分たち
結婚年齢祖母23歳母24歳自分32歳
婚姻関係婚姻継続離婚婚姻継続
住まい夫の親と同居夫の実家近く実家とは別居
仕事・家計家業中心共働き共働き
重要な決定祖父が中心父が中心夫婦で相談することが多い

この表を見たとき、どのように感じるでしょうか。

祖父母と両親の家庭では、夫が重要なことを決める傾向があったように見えます。

一方、自分たちの夫婦では、二人で相談することが増えています。

つまり、この家族では、結婚生活の中で続いてきた部分と、変わってきた部分の両方が見つかります。

ここが大切なところです。

家系を調べると、どうしても「何が繰り返されているのか」を探したくなります。

しかし、繰り返されていないことも、同じくらい重要なのです。

祖母は夫の親と同居していたけれど、母親は別居を選んだ。

母親は離婚したけれど、自分は結婚生活を続けている。

両親は父親中心に物事を決めていたけれど、自分たちは相談して決めている。

その違いは、各世代が異なる環境や価値観の中で人生を選んできたことを示しているかもしれません。

家系図は、繰り返される問題を探すだけでなく、どこから家族の生き方が変わり始めたのかを知る手がかりにもなります。

家系図だけで判断してはいけないこと

家系図から結婚のパターンを読み解くとき、避けたいことがあります。

それは、似た出来事が見つかった時点で、原因まで決めてしまうことです。

例えば、三世代にわたって離婚が続いていたとします。

だからといって「この家系には離婚する因縁がある」とは言えません。

また、祖母も母親も結婚後に仕事を辞めていたからといって、「家族のために自分を犠牲にする脚本がある」と断定することもできません。

仕事を続けたくても続けられなかった事情があったのかもしれませんし、本人が希望して働き方を変えた可能性もあります。

同じような出来事には、異なる原因があることがあります。

反対に、異なる出来事の中に共通する価値観がある場合もあります。

だからこそ、家系図を見るときには、三つの情報を区別する必要があります。

第一に、戸籍や当時の資料から確認できる事実。

第二に、家族や親族から聞いた経験や記憶。

第三に、それらを比較したときに考えられる仮説です。

この三つを混同すると、家族の歴史に本来なかった意味を与えてしまう可能性があります。

家系図の目的は、特定の結論に家族の歴史を当てはめることではありません。

分かっていることと、まだ分からないことを整理しながら、一人ひとりがどのような人生を送ってきたのかを理解することです。

また、親族への聞き取りでは、本人が話したくない出来事を無理に聞き出す必要はありません。

離婚や夫婦関係には、他人に知られたくない事情がある場合もあります。

家族のプライバシーや意思を尊重しながら調べることが大切です。

家系図に似た結婚のパターンが見つかったら、何をすればいいのか?

もし、自分の家系図の中に似た結婚のパターンが見つかったとしたら、すぐに変えようとする必要はありません。

まずは、それが今の自分の生活とどのように関係しているのかを考えてみてください。

例えば、母親も祖母も、結婚後は親族の世話を中心になって引き受けていたとします。

そして自分も、義理の両親のことや親族の集まりについて、一人で準備することが多い。

そんな共通点に気づいたとき、必要なのは「家系の負の連鎖を断ち切らなければならない」と大きく考えることではありません。

今、自分が引き受けていることについて、どのように感じているのかを確認することです。

負担に感じているのか。

それとも、自分が望んで行っているのか。

もし負担が大きいなら、夫婦や親族で分担する方法がないかを考えることもできます。

また、両親のように夫婦の話し合いがうまくいかないと感じているなら、今の自分たちが何を話し合えずにいるのかを整理することもできます。

大切なのは、祖父母や両親と反対の人生を選ぶことではありません。

今の自分が望む結婚生活について、自分自身の意思で考えることです。

家系図に共通点があったとしても、それを無理に変える必要はありません。

これからも大切にしたい価値観なら、残してよいのです。

一方で、今の自分には合わなくなっている考え方があるなら、少しずつ見直すこともできます。

家系の歴史を知ることは、現在の自分の人生を過去に縛りつけるためではありません。

これまで当たり前だと思っていた生き方を、別の角度から考えるためです。

よくある質問

Q.家系図から結婚の傾向はわかりますか?

婚姻年齢、離婚、再婚、親族関係など、記録に残る事実を整理すれば、家族の歴史に見られる共通点を確認できます。ただし、結婚相手の性格や夫婦の関係性まで、家系図だけで判断できるわけではありません。

Q.離婚が多い家系は、結婚生活がうまくいかないのでしょうか?

そのように決まっているわけではありません。離婚には夫婦の関係、経済状況、社会環境など、さまざまな事情が関係します。家族の離婚歴と次の世代の結婚生活に関連が見られる研究はありますが、個人の将来を予測できるものではありません。

Q.家系図を調べれば、結婚相手を選んだ理由がわかりますか?

家族の中で大切にされてきた結婚観や役割を振り返る手がかりにはなります。ただし、結婚相手を選んだ理由を家系図だけで特定することはできません。本人の経験や価値観、出会いの状況なども関係します。

Q.結婚のパターンを見るには何世代必要ですか?

必ず何世代必要という決まりはありません。家族関係を整理するジェノグラムでは、三世代以上を扱うことが多くあります。まずは自分、両親、祖父母について、分かる範囲から整理するとよいでしょう。

Q.家系図で結婚の運命や相性はわかりますか?

家系図だけで結婚運や相性、将来の離婚を判断することはできません。ただし、家族の歴史を振り返ることで、今まで自分がどのような結婚観や関係のあり方に触れてきたのかを考えることはできます。

家系図には、結婚した人の数だけ違う人生がある

一枚の家系図の中には、たくさんの結婚の記録があります。

祖父母が結婚した年。

両親が夫婦になった年。

そして、自分が結婚した年。

家系図の中では、それぞれが線で結ばれているだけかもしれません。

けれども、その線の向こうには、一人ひとりの生活があります。

希望して結婚した人もいれば、家族の事情によって結婚を決めた人もいたでしょう。

結婚によって新しい生活を始めた人もいれば、慣れ親しんだ土地を離れなければならなかった人もいたかもしれません。

夫婦で力を合わせ、困難を乗り越えてきた人もいるでしょう。

一方で、誰にも相談できず、一人で苦しんできた人もいたかもしれません。

家系図に書かれている「婚姻」という二文字だけでは、そのすべてを知ることはできません。

だからこそ、家系図を調べるときには、一人ひとりの人生を丁寧に見ていくことが大切です。

例えば、祖母が結婚後、家業を支えるために働いていたとします。

そのことを「自分の人生を犠牲にした」と見ることもできるかもしれません。

しかし、祖母自身は家業を支えることに誇りを持っていた可能性もあります。

母親が離婚を選んだことについても、周囲からは失敗だと思われていたかもしれません。

しかし、母親にとっては、自分の人生を立て直すための大切な決断だった可能性もあります。

家族の歴史は、出来事の数だけでは語れません。

そこには、それぞれの人が生きた時代があり、事情があり、選択があります。

そして、今の自分もまた、その家系図の中にいる一人です。

祖父母が選んだ結婚生活を、そのまま生きる必要はありません。

両親と同じ夫婦関係を築かなければならないわけでもありません。

反対に、両親とは違う人生を送ることだけを目標にする必要もないのです。

家系図から見えてきたものを知ったうえで、自分がどんな結婚生活を望んでいるのかを考えることができます。

もし今、結婚生活について悩んでいるなら、一度こう問いかけてみてください。

「私が当たり前だと思っている夫婦のあり方は、どこで身につけたものなのだろう。そして、それは今の自分が本当に望んでいる関係なのだろうか」

家系図を見ても、その答えがすぐに見つかるとは限りません。

それでも、両親や祖父母の生き方と、自分自身の人生を分けて考えるきっかけになるかもしれません。

家系図に繰り返されるパターンが見つかったとしても、これからの人生まで同じ形で続ける必要はありません。

家系図は、過去の家族がどのように生きてきたのかを知る資料であると同時に、今の自分が何を受け継ぎ、何を選び直していくのかを考える手がかりにもなるのです。


なぜ家族の中では、似たような問題が繰り返されるのか?

夫婦関係、親子関係、お金の問題、人間関係。

自分なりに努力しているのに、なぜか同じような問題に悩んでしまう。

その背景には、今の自分だけを見ていても気づきにくい、家族や家系の中で身につけた価値観や役割が関係している場合があります。

家系心理学では、こうした無意識の人生パターンを「家系の脚本」という視点から読み解いていきます。

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家族の歴史を違う角度から見つめ直し、これからの人生を考えるきっかけとしてご活用ください。


参考文献・資料

1.家系図・ジェノグラムを用いた家族関係の分析

McGoldrick, M., Gerson, R., & Petry, S. S. (2008). Genograms: Assessment and Intervention (3rd ed.). W. W. Norton & Company.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nlmcatalog/101297310

2.三世代にわたる離婚と家族関係の関連

Amato, P. R., & Cheadle, J. (2005). The Long Reach of Divorce: Divorce and Child Well-Being across Three Generations. Journal of Marriage and Family, 67(1), 191–206.

https://doi.org/10.1111/j.0022-2445.2005.00014.x

3.育った家庭と成人後の夫婦関係について

Whitton, S. W., et al. (2008). Prospective Associations From Family-of-Origin Interactions to Adult Marital Interactions and Relationship Adjustment. Journal of Family Psychology, 22(2), 274–286.

https://doi.org/10.1037/0893-3200.22.2.274

4.戸籍で確認できる親族関係について

法務省「戸籍」

https://www.moj.go.jp/MINJI/koseki

※これらの研究は、家族構造や夫婦関係の世代間の関連についての知見です。家系心理学の「家系の脚本」という独自の考え方が、直接実証されたという意味ではありません。

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